大気監視センサーシステム WT 1
大気環境ガス・臭気のモニタリング
大気監視センサーシステム WT1は、多様な複数のガスセンサーを組み合わせ、工場の敷地境界やガス発生源、および空港や駅、公共施設における臭気、大気汚染の測定と制御を行います。WT1は、環境やプロセス中の臭気や特定ガス成分をオンラインで測定し、設定した強度、濃度を越えたときにアラームを送信することで、脱臭・換気プロセスなどの制御と連動します。また、測定環境中に自動サンプリング装置(オプション)を配置することで、臭い発生時のタイムリーなサンプルの捕集(後で臭気分析)が可能です。複合的な臭気については、マルチセンサーアレイの応答パターンを多変量解析によって学習させることで、客観的かつ連続的な臭気管理(強度と質)を実現します。
エミッションガス濃度を24h測定
- 臭気
- 臭気濃度または臭気指数(EN 13725, ASTM E679)
- エアクオリティ基準
- USEPA(40 CFR Part 53)・EU(2008 / 50/EC)
- 汚染ガス
- H2S, NH3, SO2, CO, 酸化エチレン, オゾン, メタン, 塩素等をppm または ppbレベルで測定。
- 複合VOCも監視可能。
大気監視センサーシステム WT 1 の動作原理
WT1、ウェザーステーションによるデータ収集
- 室内および大気中の有害因子(ガス、臭気、 騒音、微粒子など)
- 気象情報
データ解析・ストレージ(クラウド)
- 主成分分析(分類)
- 判別分析(同定)
- PLS回帰分析(定量)
- SQC(変化)
データへアクセス・視覚化
- セキュリティで保護された安全なユーザーアカウント
- 設定のカスタマイズが可能
- SaaSアプリケーション
- 24時間365日アクセス可能
ソフトウェアでガス・臭気情報をリアルタイムに取得
一箇所または複数の排出源、あるいは複数の工業施設をモニタリング可能なソフトウェアです。大気監視センサーシステム WT 1 の測定ネットワークは、化学物質や臭気汚染の効率的な管理のためにキーとなる情報をリアルタイムで提供します。
- オフラインプルーム拡散
- オンライン警報および排出源の特定
- リアルタイム警報
- 排ガス処理設備の制御
自動サンプリングで臭気を捕集
WT1に自動サンプリング(オプション)を追加することで、臭気のモニタリング中に許容値を外れた際、WT1に接続された専用ケース内のバッグ(最大10Lテドラーバッグ) に臭気を自動で捕集することができます。サンプリング流量は調整可能です。バッグはラボに持ち帰り、臭気判定士により臭気濃度を求めたり、GCやGC-MSで分析することで原因物質を同定、定量することができます。
高湿度のガスでも大気監視
大気監視センサーシステム WT1を「キャビネット付きガスドライヤー」(オプション)に格納することで、ガス中に含まれる水分の影響を減らし、測定結果の信頼性を高めることができます。煙突やフードなど高湿度のガス・臭気の監視に最適です。
アプリケーション
建設現場、トンネル、港湾/空港、石油化学、廃棄物・廃水処理、埋立地、レンダリング、スマートシティ、畜産、農業の各アプリケーションに最適化されたセンサーを備えた10種類のデバイス
港湾における臭気のモニタリング
バルト海に面したラトビアのリガ港では、港湾で発生する様々な臭気が、海からの風により近隣住宅地に広がってしまうという問題を抱えていました。臭気発生源を24h監視するために、可能性のある複数箇所に大気監視センサーシステム WT 1 を設置し、問題解決に役立てています。
WT1 仕様
- データ通信: Wifi またはイーサネット
- 電源: 100-240 VAC, 50-60 Hz, 5W
- 重量: 3Kg(センサー数により異なる)
- サイズ(w x d x h): 260x160x16mm
自動サンプリング 仕様
- 容量: 10L
- サンプリング流量: 0‐17 L/min
- 重量: 7.5 Kg
- サイズ(w x d x h): 560x410x260cm
DRYER +WT1 仕様
- IP(侵入に対する保護): IP54
- データ通信: イーサネット
- 電源: 200 VAC, 50-60 Hz
- 重量: 30 Kg
- サイズ(w x d x h): 600x600x300mm
※外観・仕様は予告なく変更することがありますので、予めご了承ください。