廃棄物管理にはガス・臭気のリアルタイムモニタリングが必要不可欠です。2021年10月にスペインのビルバオで開催された国際学会「The 9th IWA Odour & VOC/Air Emission Conference」において、ミラノ大学によるプレゼンテーションがありました。
大気監視センサーシステム WT1(IoTセンサー)を用いて、発生源となる埋立地と敷地境界においてリアルタイムでガス・臭気監視を行ったケーススタディです。WT1は、4 x MOSセンサー、H2Sセンサー、NH3センサーという構成で、ダイナミックオルファクトメーター法によるサンプリングでトレーニングを行っています。異なる埋立地でのガス・臭気の違いは明確に識別され、このクラス分けが、その後の定量分析に活かされます。
トレーニングを行ったIOMS(Instrumental Odour Monitoring Systems)は信頼できる臭気濃度を示し、敷地境界における臭気濃度範囲を超えた場合の警告の設定に役立つことなどが示唆されました。
IOMS for the real-time monitoring odour concentration at a MSW landfill
https://www.youtube.com/watch?v=hHcZMHnffMY