2024年3月末、廃棄物処理施設から排出される臭気のリアルタイム監視に関して、ミラノ工科大学(Politecnico di Milano)による論文が、循環型経済と残留物の持続可能な管理に関する学際的なジャーナルDetritus に掲載されました。
廃棄物処理施設の最新のBAT(最善の利用可能な技術)では、臭気は監視および制御すべき環境汚染物質であるとされています。イタリアでは、廃棄物処理施設 (WTP) の環境許可において、electronic nose (または産業臭気監視システム – IOMS) の恒久的な設置が規定されることがますます増えています。
本論文では、臭気濃度測定に関して既存の動的嗅覚測定法(EN 13725:2003)と高い相関が得られたEllona社の大気監視センサーシステム WT1 x2台およびウェザーステーションからなるIOMSネットワークを廃棄物処理施設に設置し、臭気濃度の警報閾値を定義する可能性を評価する目的で 1 年間監視した結果が報告されています。
TOWARDS REAL-TIME MONITORING OF ODOUR EMISSIONS FROM WASTE TREATMENT PLANTS: A CASE STUDY
Detritus / Volume 26 – 2024 / pages 106-113