フランスでは、大気質監視は独立した団体である AASQA (認定大気質監視協会)に委託されています。 これらの協会は地域的な側面を持ち、国家レベルの基準システムを構成しています。 首都パリを中心とした地域圏イル・ド・フランスでは、非営利団体AIRPARIFがこの監視と情報を担当しています。
AIRPARIFが主催したAIRLAB 2023 International Microsensors Challenge において、Ellona社の大気監視センサーシステム WT1 が優れた成果を出しました。
WT1 は、フランスのリールにて、特に NO2 (二酸化窒素)の測定で「最高のパフォーマンス」の栄誉を獲得することで他のデバイスを上回り、実際の試験条件下で「Excellent quality(優れた品質)」の認定を受けました。
WT1 は、PM1、PM2.5、および O3 (オゾン)の測定においても優れた能力を発揮しました。 対象となる汚染物質の包括的なリストを提供し、大気の質を徹底的に理解できる WT1 の性能も審査員から高く評価されました。
また、包括的なデータ取得オプション、リアルタイム通知、ユーザーフレンドリーな構成など、WT1 のパフォーマンスをさらに強化する高度な機能も高評価につながりました。
AIRPARIF
https://www.airparif.fr/
第4回目のチャレンジ
AIRPARIFは、マイクロセンサーの性能に対する新しいパラメータの影響を評価することを目的とした研究を開始しました。
- 汚染レベルの上昇
- 異なる排出プロファイル
- 特に高い気温と湿度を含む、さまざまな気象条件
性能試験は、前回と同様にフランスで実施されましたが、今回は新たに、タイのバンコクでも初めて試験が実施されました。AIRPARIFが試験プロセス全体を監督し、フランスでの外気試験はリールのAtmo Hauts-de-Franceが実施しました。
AIRLAB 2023 International Microsensors Challengeは、タイ仏イノベーション年の一環として、クリーン・エア基金、フランス開発庁(AFD)、エコロジー移行庁(ADEME)、ブルームバーグ・フィランソロピー、在タイ・フランス大使館から支援を受けています。
協力:アジア工科大学、Atmo France、Atmo Hauts-de-France、バンコク都、建築物科学技術センター/室内空気質観測所、EMPA、FIMEA、タイ国立計量研究所、UN-ESCAP、世界気象機関(WMO)